木材の可能性

こんにちは。設計の岡本です。

大阪・関西万博が終了しました。
シンボルでもある大屋根リングを目の当たりにしてその圧倒的迫力に驚かれた方も多いかと思います。

建築に使われる構造材としての木材は性能が著しく向上してきています。

山から切り出し製材・乾燥させたのみの無垢材から、品質のばらつきを少なくし強度を上げるために接着剤で張り合わせた
「集成材」が生まれ、接着剤の性能向上と張り合わせる木材のサイズ・厚み・木目方向の組み合わせを変えて
LVL(Laminated Veneer Lumber)やCLT(Cross Laminated Timber)などが生み出されました。
工業製品化を薦めたことで強度計算が容易になり大きなスパンも可能になります。耐候性も上がり大屋根リングのような大規模な屋外構造物も建築可能になりました。

国も非住宅建築物の木造化・木質化を進めていて、近年都市部を中心に耐火性能も備えた高層木造ビルなども増えて
きているようです。


建築コストを抑えられる、比強度や調湿性や断熱性に優れる、設計の自由度が高い、製造時・解体時にも環境負荷が少ないなど
木造建築の良さが再度見直されてきており可能性は広がってきていますね。